若いころ、まだ引越し関連の仕事もしていなかった時の話です。一人暮らしの友人の引越しを自分と二人でやったことがありました。

 今、思えば「やめておけばよかった」なんですが、当時はインターネットの黎明期で安い引っ越し業者を探すのもままならず、大手に見積りを出せば、単身引越しでも5万円くらいは当たり前の時代だったのです。

自分で引越し

 なんでやめておけばよかったかというと、やはり想定外の事が色々おきました(大きなものを上手く運び出せないなど)。翌日は筋肉痛が凄かったし、やはり簡単に考えすぎていたのかな、と反省しましたね。

 時代は変わって今はインターネットで色々な情報が得られる時代になりました。引越しのレビューサイトなどもあって、よさげな業者も比較・検討したりも出来ます(一括見積サイトはあまりお勧め出来ませんが…)。

 そんなわけで、自分の状況にあった引越し(単身・荷物の多さ・距離など)を間違いのない業者に依頼すれば、料金は安く引っ越せる時代ですが、荷物は少ない単身の方などで「引越しを自分でやってみる!」という方へのポイントを書いてみようと思います。

まずは車を用意しよう

軽トラックで引越し

 隣の家や同じマンション内でのお引っ越しなら車両は必要ありませんが、100mも距離があれば絶対に車両を用意した方がよいでしょう。

 荷物や距離に応じた車両をレンタカーで借りるなどですね。

 安く済ませようというコンセプトがあるなら、基本は軽トラックになります。ただし屋根なしの軽トラックは当日の天候に大きく左右されます。

 ワンボックスカーなどは急に料金が上がったり、2トントラックは運転が難しかったりと色々問題点もあります。

 雨が降ると本当に悲惨なので、そこらへんは十分に考慮した方がよいでしょう。

荷物の梱包について

荷造り

 ご自身で引越しされる場合においても、荷造りは絶対にした方がよいです。

 何も考えないで、そのまま運ぼうとすると、まったく車両に載せることが出来ないことに気が付きます。

 全てをダンボールに入れないと本当に色々と考えながら積み込まなくてはなりません。ダンボールに入れてあると、考えずにどんどん積み上げていけますが、ビニール袋に入れてあるものだと、順番なども考えたりする必要があります。

 自分でやるにも業者に頼むにも、梱包作業が一番大事な作業と言えるでしょう。

梱包のコツ

 重いものは小さめの箱へ。衣類などの軽いものは少し大きめの箱へ。基本的に電子レンジくらいの大きさの箱が理想的です。

 梱包のコツを知らない方はでよくあるのが、大きな箱に重いものを入れ過ぎて、運べなくなってしまった、そこが抜けてしまったということ。

 本などは重いので、必ず小さな箱に入れた方がよいですね。

 必ず蓋を閉じて封をするのが鉄則ですが、引越し前日まではあえて封をしないでおくのも一考です。なぜなら引越し当日までに、梱包したものが必要になるケースがあるので…

 ですので、前日までに全ての荷物をダンボールに入れて、当日の朝にすべてをガムテープで封をするのがベストです。

運ぶときに注意が必要なもの

 運ぶ際に注意が必要な品物があります。何も考えないで運んでしまうと思わぬダメージを負う可能性があるものをこちらに書き出してみます。

冷蔵庫

 基本、必ず立てて運びましょう。寝かせて運ぶと故障する可能性があります(メーカー記載)。ただ最近の冷蔵庫は結構、寝かせて運んでも故障したという話は聞きません。

 ただ、やっぱり寝かせて運ばない方がよいと思います。寝かせて運ぶと車両のスペースロスも大きいですからね。

 高さが170㎝を超える物や、3ドアくらいになってくると自分たちで作業するのはあきらめた方がよいと思われます。

洗濯機

 斜めドラム式の物は自分たちで作業するのはあきらめた方がよいかもしれません。ものすごく重いので。

 作業する場合は必ず最低2名体制、お引越し先の洗濯機置き場を確認しましょう。

 洗濯機置き場が3面が囲まれていたりする場合は、かなり作業が難航します。うまく洗濯機を置けたとしても、ドラム式洗濯機の設置・接続が無理な場合もあります。

ワイヤーラック(ホームエレクター)

 運ぶ際に、うっかり網の部分を持ち上げると空中分解して大変なことになります。病院送りになった作業員も知っているので、持ち運ぶ時は支える支柱を持って運びます。ゴムハンマーがあれば簡単に解体も出来るので、解体して運ぶのがベストだと思います。

灯油ストーブ

 案外簡単に考えがちですが、灯油が入ったまま運ぶと車内とお荷物が大変なことになります。

 灯油ストーブの灯油は移動中の車両の揺れで簡単にこぼれてしまいます。引越し業の規定では搬送をお断りしてもよいものとして扱われているくらいです(危険物扱いという事ですかね)。

 運ぶ場合は必ず灯油を抜いて、大きめのゴミ袋などに入れたうえで運びましょう。

大型家具

 解体できない大型家具(高さ150㎝を超えるような物)は業者に任せた方がよいかもしれません。大型家具の搬入・搬出は家屋を傷つけずに運び出すのは想像以上に難しいものです。

 ちょっとしたことで簡単に壁(石膏ボード)は穴が開いたりしてしまいます。

車両に積み込む際の順番

 ついうっかり大きなものから運び込んでしまいがちですが、出来る限り大物は最後の方に載せます。

 理由としては荷物を下ろす際に楽になります。またお引越し先での搬入に、大物家具・家電からセッティングした方が作業効率が断然よいのです。

 冷蔵庫や洗濯機は計算して最後に積み込めるとベストです。

 ただしお荷物を載せきれるか、ギリギリラインの場合は大物家具・家電を最初の方に載せた方が荷物を多く載せられるという点もあります。荷物の分量と状況によって、そういったことも考慮しながら積み込んでいけるとよいと思います。

その他注意点

 養生規制が厳しいマンションの場合はあきらめて大手引っ越し業者に頼みましょう。

 タワーマンションなどは制約が色々あって引越し業者さんでも大変な場合も多いです(台車が使えない・エレベーターの使用制限・厳しすぎる養生規制など…)。

 あとは引越しの為だけに台車を買ったりするのはお勧めできません。使わなくなって処分する際にお金が結構かかります(汗)。

まとめ

 正直、今のご時世、自分にピッタリの条件で作業してくれる業者を探せば、お引っ越しは安く済ませることが出来る場合が多いです(勿論繁忙期などは難しいですが…)。

 自分達で引越し作業をするにしても友人へのお礼やご馳走などを考えた場合、単身サイズのお引っ越しだと安く済まない場合も多いかも!?

 荷物の分量やサイズ、階段作業の多さや、引越し車両の駐車スペースの有無、そして本人がどれだけ引越し作業をお手伝いするか…そんな様々な条件でお引越しの料金は結構変わってくるものです。

 大々的なお引っ越しはムリですが、当店も単身者サイズのお引っ越しや、同じマンション内でのお引越しなどはお手伝い可能なケースも多いです。

 このページにたどり着いた方は、選択肢の一つに入れていただけると嬉しいです。

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