エアコン室外機から音がする問題を解決

　毎日うだるような暑さが続きます。こんな気候がニューノーマルな日本の夏、エアコンはマストアイテムと言えますが、今の季節にエアコンが故障した！とかなった場合は誇張ではなく大惨事といえます。

　そんななか「エアコンをつけると異音がする」というお客様からご相談をいただき現場に向かいました。なんでもいつのころからエアコンをつけている間だけカンカンカンカン！といったような金属音が外からする、とのことでした。

　騒音の震源地と思われる室外機はお隣さんとの境界にあり、柵を乗り越えていかなくてはアクセスが不可能な場所に設置されておりました。

　2階から見てみると柵を乗り越えるだけでなく、そもそも室外機自体が生い茂った草で見えないような状況です。試しにエアコンをつけていただいたところ聞こえてくる騒音は結構な音量です。夜間は結構気になるのではないかというレベル。

　そんなロケーションだったこともあり、ご自身で近づいて確かめることが出来ず当店にご相談いただいたそうでした。

　脚立をセットし柵を乗り越えて現場に突入します。うーん、生い茂ってますねー。伸びた蔓やシダ植物をかき分けながら室外機を目指します。

　地上に降り立って観察して見ると、どうやら全ての植物は隣家の敷地内から侵入してきているようです。お客様のお話では「家を建てた時に防草シートを敷いてその上に砂利を敷き詰めてもらったから、あの植物はお隣さんからだと思う」とのことでした（家も比較的築浅と思われました）。

　エアコン室外機にアクセスするには、この植物たちを何とかしなくてはどうにもなりません。

　隣家の植物となれば刈り取るにしても一応、事前のご相談が望ましいです。お客様と相談して、まずは一緒に直接お隣さんの家にお伺いして相談することにいたしました。

　運よくお隣さんはご在宅でしたのでご事情をお話して許可を得ました。ご不在の場合はどうしようかな、と思っておりましたが運が良かったですね。

　幸いにもお客様とお隣さんのご関係は良好だったようで、この辺のお話がスムーズに進みましたが近年ではお隣さんといえど冷戦状態なんてお家も多いです（汗）。そういった場合は作業が出来なかったり色々とお話が変わってきてしまいますので、ご依頼いただける場合はその点をご留意くださいませ。

　許可をいただいたところで雑草除去を行います。ようやく室外機にアクセスしたところ、予想通りに蔦が絡みつき、室外機の送風口にまで侵入していました。

　異音の原因はこの蔦が室外機のファンに干渉して発生していると思われます。可能な限り取り除いた後、お客様にエアコンを使用して室外機の送風を確認したところ異音の発生はしなくなりました。

　異音問題は無事に解決しましたが当方にお支払いいただいた作業料金やら、エアコンの室外機に入り込んだ分解しなければ除去しきれない蔦やらといった新しい問題が発生してしまったのですが、とりあえずのところのミッションは無事に終了しました。

　これらは当事者同士で解決いただくしかないのですが戸建てにお住いの場合は、このようなトラブルが発生する前にご自身の敷地内を手入れしておくことが望ましいと思われます。

　酷いトラブルになってしまうと三面記事の主役（令和らしからぬ表現だねー）になってしまうような大事もありえますので、気を付けたいものですね。

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