便利屋さんの主な営業活動はポスティング(チラシ配布)です。

 多い時には1日70㎞程も町内を練り歩いて配布するので体力がつきます。歩くのはとても健康にもよいとのことなので、健康にも一役買ってくれていることでしょう。

 そうやって江東区内を巡り歩いていると、長年住み慣れた僕でも気が付かなかった、知らなかった、様々な光景に出くわします。

 ニュースにはならなかった火災の跡、おそらくは空き家なのか廃墟然とした建物、猫屋敷、ゴミ屋敷…

 仕事につながればいいなーと願いつつ、思いを込めてチラシを入れさせていただこうかと思うのですが、そういった物件はほとんどが人が住んでいないのでチラシをお届け出来ないことが殆どですが…

 1ヵ月前にあったお店がなくなったなー、と思ったら次に来た時には新しいお店になっていたり。そんな感じでポスティングをしていると地域の情報に精通します。

 こちらの橋もそんなふうにいつも近くを通っていたのに、知らなかった風景のひとつです。

遠くから見る新田橋
 新田橋。正確に言えば自宅から三つ目通りを木場駅に向かう際にいつも目にしていた橋です。

 ただ、こちらの橋は本当にピンポイントの地元の方の為の橋といいますか、木場駅を利用する地域の方でも普通に大通りを通って最短距離で駅に向かったのでは絶対に渡ることのない場所にあります。

 僕もこの橋を通ろうとしたら遠回りになってしまうので渡ったことがありませんでした。
 まったく余裕がない大人です。

 橋の幅は1.5mくらいはあって余裕をもって人がすれ違えます。橋を渡るためには階段を上らなくてはならなくて必然的に徒歩のみでしか渡ることは出来ません。ピンポイントの地元の方の為の橋といいましたが、橋の上でカメラを構えていると、結構に人の往来がありました。

 …余裕がない大人は僕だけでしょうか(汗)。

 なんでも大正時代、木場5丁目でお医者さんをしていた新田清三郎さんが、昭和のはじめに架けた橋だそうですが当時は新田橋という名称ではなく別の名前だったそうです。

 新田先生が亡くなられた後、通称で呼ばれていた新田橋はいつしか正式名称として新田橋と呼ばれるようになったとか。新田先生の人徳が伝わってくるエピソードです。

 写真に写っている船宿吉野屋さんも、今では木場では最後の船宿だそうです。こういった風情のある風景がなくなっていくのはやっぱり寂しいものです。

新田橋

The following two tabs change content below.
東京都江東区の便利屋です。ファミリー江東木場店では、不用品回収、ゴミ屋敷の片付け、お引越しのお手伝い、遺品整理、エアコンの取り外し・回収、その他さまざまな便利サービスを提供しています。是非、一度ご利用ください。

最新記事 by 便利屋ファミリー江東木場店 (全て見る)