エアコンクリーニングの際の室外機の洗浄について

　本日はこの季節には珍しい網戸の張り替えに豊島区まで行ってきました。便利屋にとって、インターネットは一月のような閑散期には本当にありがたい存在です。少しくらい遠いところでも仕事がないより全然いいんで…

　帰りがけにエアコンクリーニングのお問い合わせをいただきました。

　通常の室内機のクリーニングとは別に、室外機のクリーニングもやってほしいと言われましたが、実は当店では室外機のクリーニングは積極的に進めておりません。

　理由は、たいていの場合はクリーニングをする必要がないケースが殆どだからです。

　直接、お客様のご自宅でサービスしている時であれば説明もしやすいのですが、お電話で「どうして室外機はクリーニングの必要がないのか？」を説明するのが（長くなるから）難しいので出来るだけ簡単にこちらに書いておこうと思います。

　室外機の役割は冷媒ガスの圧縮作業です。

　その圧縮されたガスをコンプレッサーで室内機へ送り込み、循環させます。例としてスプレーをシューッと使ってるとスプレー缶が冷たくなってきたような経験はないでしょうか。エアコンで空気を冷やすのって、簡単にいうとあんな感じです。

　圧縮した冷媒ガスを循環させることにより、冷たい空気を作り出して室内を冷やします。そして熱を帯びたガスは再度、室外機に戻ってきて放熱作業が行われます。

　たまーに誤解されている方がいらっしゃるのですが、室外機は外の空気を室内に取り込むための物ではないので、室外機が汚れていても室内に汚れが入ってくることはございません。

　メーカーさんは基本的に室外機はメンテナンスフリーを前提に設計しております。

　ちなみにエアコンの室内機は説明書に「エアコンの内部が汚れてしまった場合は専門業者にご相談下さい」と書かれております。自動お掃除機能付きエアコンの場合は、よりちっちゃく書かれているような気が…

　自動お掃除機能付きエアコンの販売広告もダマしな感じがありますが（一昔前の「十年お掃除不要！」とかはヒドかった）お掃除業者の中で「室外機のクリーニングは絶対に必要です！」といった宣伝をしている業者も個人的にはどうかと思います。

　追加料金を取りたい気持ちも分からないでもないですが、効果のない健康食品を売りつけるような感じで便利屋的にはちょっと…

　クリーニングが必要な場合は明らかに室外機の風通しが阻害されている場合です。

　必要な例としては、落ち葉がたくさんはさまっていたり、虫などが巣を作っていたり（ハチなど）、ホコリが極端に溜まっていたりするケースです。

　エアコンの機能維持を目的としたお掃除であれば、業者に頼むほどの物でもない場合が殆どです。

　お客様のご希望でどうしても、といった場合には当店でもクリーニング作業をいたします。

　アルミフィン内側から高圧洗浄出来るよう、分解して作業をします。

　繰り返しになりますが、通常の機能維持であれば、ここまでやらなくてもいい場合が殆どです。こういったクリーニングをするとなると、それなりの料金をいただかなくては当店としても採算が取れない、また費用対効果の問題として、料金分の価値があるのかどうか、疑問なのでメニューには載せておりません。

　「室外機はエアコンの心臓部です！クリーニングをお勧めします！」とか書いている業者のページに「室外機が天吊りの場合は作業が出来ません」とか書いてあると「絶対必要なんじゃないのか？」とかツッコミを入れてしまいます（笑）。

　当店で作業する場合でも室外機が天吊りや高所設置の場合などは作業が出来ません。水が飛び散ったり、危険であったりなのでお断りしております。

　基本的に室外機のクリーニングは気になるようでしたら、ご自身でお掃除する程度で問題ないと思います。

　その場合は掃除機でアルミフィン周りのホコリなどを吸い取ります。掃除機先端はブラシの物がよいでしょう。

　この時アルミフィンに掃除機の先が当たらないように注意して下さい。アルミフィンは簡単に曲がってしまいますので。

　最後に室外機上から水をかけて雑巾で拭きあげましょう。これでほとんどの場合は問題なくきれいになっていると思います。

　どうしても室外機をきれいにしたい場合は、お掃除のご依頼いただければと思います。

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