ご自身で食洗器(食器洗い乾燥機)の取り付けを試みたのですが、難しくて断念された方からの取り付けのご依頼をいただきました。

ご依頼内容メモ

  • 食洗器の取り付け
  • 混合水栓のノブのネジがつぶれてしまっていて外すことが出来ない
  • シリンダーが入っている部分のナット状のパーツが固着して外せない

 今はインターネットで色々と情報が手に入れられる時代です。食洗器の取り付けや混合水栓のアタッチメントの取り付け方法なども説明記事や動画があるので、器用な方は出来てしまうのではないかと思います。

 ただ、インターネットで手に入る情報って、やってみると意外にうまくいかないことも多いです。便利屋もそんな経験が多いです。

 記事や動画が間違っている、というわけではないんです(間違っていることもあると思いますが)。動画の造り手と受け手の解釈の違いであったり、殆どは掲載パターンでクリアできるけど、レアケースに当てはまってしまったり、情報が古かったり。

 ちょっと偉そうなまとめになってしまうのですが、結局は経験なんですよね。でもこういう「やり方記事・やり方動画」なんかは細かい注意点をこれでもかと記載してしまうと見づらくなってしまいます。

 結局は最大公約数の物になってしまうのは仕方がないのかな、と思います。それでも100人中、50人が成功すれば十分な価値があると言えますが。

 まずは混合水栓のノブの部分を取り外します。ところがネジ山がつぶれてしまっていて取り外すことが出来ません。なんでもご自身で取り外そうとしたところネジ山をなめてしまい潰してしまったとのことでした。

 混合水栓のネジは水回りということもあり、錆防止の為、ステンレス製のネジが使われていることが多いです。これが曲者で、一度潰してしまうと抜くことが難しいんです。抜けるものは抜けるんですけどね。

 今回の物は抜けないと判断。シリンダー・ノブを含め、全て新しいパーツが揃っていたので古いシリンダーパーツごと取り外して交換することにいたしました。

 実はお客様はこの方法も試みたそうでしたが取り外せる部分が固すぎて回らなかったとのことでした。当方もまずは普通にチャレンジしてみましたが、固くて回りません。

 通常のネジ山構造で金属と金属のパーツを組み合わせる際には少量のオイルが注入されます。木と金属なんかは必要ないんですけどね。金属同士だとスムーズに回すためにオイルを注入するわけですが、水回りで使われていると長年使用されたものはオイルがなくなり、さらに都会の水に含まれるカルキなどの成分が入り込んでしまい、固着してしまうんです。

 そんなわけで通常より力が入る工具を使用することにいたします。この場合、力の加減で水栓本体を壊してしまったり、さらにはシンクそのものを変形させてしまったりするので注意が必要です。

 それらに注意してチカラを込めると…ゴリッ、ゴリッと取り外すことが出来ました。固着していた物は取り外すと溜まっていた成分のせいで回すとゴリゴリした感覚があります。

 ここまで行けばあとはマニュアル(ネットで出回っている情報)通りに作業が可能です。取り付けた後、動作確認・漏水確認を行い作業は終了です。

 食洗器、あると便利なんですよね。取り付けをご検討されていらっしゃる方はご相談くださいませ。

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