いつもお世話になっている施設のご入居者様から絵を飾っている額縁の修理をしてほしいというご依頼をいただきました。
なんでも掛け替えの際に落下させてしまい、ガラス面が破損、フレームはバラバラになってしまったとのことでした。
お伺いしてみると4辺の木材は全て結合面が外れ、ガラス面は再利用出来ない状態です。ガラス面はオーダーが必須と思われたので、場合によっては買い替えの方が費用対効果を考えると良いかもしれないと判断し、ご提案したところ、額縁そのものに愛着があり、手放すのは忍びないとのこと。
よく見ると何度も修理したような痕跡があり、大事にされていたみたいでした。であれば、やはり修理・補修が望ましいと思い、ご依頼を承ることにいたしました。
ガラス面はオーダーをかけようと思ったのですが、今後の安全面を考え、アクリル板で作成してほしいというご希望でした。
アクリル板は絵画を鑑賞目的として額縁に用いた場合、落下させてしまったときの安全面などを考えるとメリットは大きいのですが、傷がつきやすい、光を反射させてしまいやすい、等のデメリットもあります。今回は安全面最優先ということで、アクリル板で修理することにいたしました。
アクリル板を採寸したサイズぴったりに加工して、バラバラになったフレームを組み立てなおします。ダボと呼ばれる物で木と木をボンドで接着していたようですが、ダボそのものが折れてしまい、その後何度もボンドで接着しなおしていた形跡が見られました。
ダボがダメになってしまっているとボンドで接着しても、またすぐに壊れてしまいます。相談の上、正面からは見えない場所で木ネジで固定しました。木ネジは極力目立たないように色も近い物を選びます。
仕上がってみるとガッチリとした感じが触っただけで分かります。これなら強く落下させたりしない限りは大丈夫だと思います。
木工職人ではないので出来る限りの作業でしたが、お客様にも喜んでいただくことが出来ました。今回は便利屋さんらしいお仕事でしたねー。
便利屋ファミリー江東木場店
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