便利屋…その言葉には、いまいち見えない実態への不安と、そこはかとない怪しさを感じている方も多いようです。
そこで便利屋って何なのよ?という方向けに便利屋さんの歴史についてまとめてみました。
便利屋というものが少しでも理解されていただけることを祈りつつ。
便利屋の歴史をさかのぼる
便利屋さんの歴史を紐解くと江戸時代までさかのぼることが出来ます。
江戸時代の当時、便利屋は一つの職業としては確立されていなかったようで、例えば酒屋などの御用聞きの方がお得意様の困りごとを解決していたようです。サザエさんの三河屋のサブちゃんのアレですね。
海外の営業マンなどもお得意先の困りごとを解決できる営業マンは成績が良いと聞いたことがあります。
あくまでも営業活動の一環としての便利サービスだったと言えそうです。
他にも現代で言うとび職さんなどが近所の力仕事やちょっとした修理のお困りごとを請け負うケースも多かったとか。
また地主から土地・建物の管理を委託されている、現代で言う管理人さんがそういったちょっとした困りごとを解決することも多かったようです。
なんにせよ専業便利屋ではなく、あくまでも付帯サービスの一つだったようですね。
仕事内容としては上記のお届け物(運搬)や力仕事、修繕、中には代行業としてお遍路さん代行を行っていたという話もあります。
もちろんご近所付き合いが密だったであろう、この時代。ご近所付き合いの一環としてのお仕事も多かったと考えられます。
現代の便利屋さんは困ったことがあれば、インターネットである程度調べられるので本当にいい時代です。
ただお客様もちょっとしたことは調べて何とかできるので、お仕事が減っている可能性も考えられますが。
この時代はわからないことがあれば誰かに聞くしかなかったと思われますので、なんでも出来る方(便利屋さん)はご近所でもとても重宝されたと思います。
戦後~昭和50年代の便利屋さん
戦後、便利屋はひとつの職業として認識されるようになります。昭和50年代頃から現代の便利屋らしい仕事も増えてきたようです。
ドブさらいや草むしりなど、特に専門知識がいるわけではないけれど、頼むとしたらどこ?というお仕事ですね。
このころまではちょっとした大工仕事などは、戸建に住まわれている方は、建ててもらった大工さんにお願いしてやってもらうことが多かったようです。昔は家自体も近所の大工さんに建ててもらっていたのですね。
現代では家は少し遠い業者でも安くて、デザインがよくて、満足できるものを買う時代です。
ただ、そうなってくると、やはりアフターサービスの部分で弱くなることは否めません。ご近所ならちょっと来て、サービスで安く出来るような、ささいな大工仕事も、どうしても遠くからきての作業となると、いい料金がかかってしまいます。
そういった社会情勢もあって核家族化などが進むなか、時代とともに便利屋さんの需要は伸びていったようです。
プロの大工さんにお願いすると結構な料金がかかるようなものでも、便利屋さんにお願いすると安い料金で作業してもらえる、そういった仕事がお抱えの職人やご近所付き合いの減少とともに、増えていったということです。
21世紀の便利屋さん
21世紀に入ると便利屋の仕事はさらに広がりをみせます。食事相手や話し相手、相談相手になってほしいという一昔前ではあまり考えられなかった依頼や、孤独死などを背景にした(言葉はあまりよくありませんが)ゴミ屋敷の片付けなども増えました。
また、不況になると店舗さんをたたむので店の備品などを丸ごと引き取ってほしい、などの依頼も増えるそうです。
そういう意味で便利屋さんの仕事は時代を映す鏡といえるのかもしれません。
最近の便利屋事情
また、ここ数年の便利屋事情といたしましては本業をもちつつ、便利屋さん的な仕事をする、といった業者が増えてきているように思います。
例えば引っ越しをメインにやっている業者がお掃除や不用品回収をやったり。
不用品回収をメインにやっている業者が引っ越しをやったり、代行業をやったり。
お掃除をメインにやっている業者がちょっとした便利サービスをやったり。
これは例えば芸能界などでも芸人さんが役者のお仕事をやったり、アイドルが芸人さんの仕事をしたり、声優さんがタレントさんの仕事をしたり、といったことと根底にあるものは一緒ですね。
仕事の住み分けが、垣根がなくなってきているのです。
まとめ
時代とともに変化を続ける便利屋ですが、未来はどうなっていくのでしょうか。
今後、日本は超高齢化社会になると言われています。国の財政だけで国民全員の面倒をみようとすると、国庫は破綻してしまうでしょう。
現に買物代行や掃除代行など、介護レベルによって国の補助が出ていたケースも今後は認めなくなる、などの法律改定もされてきたようです。
そういったことから要介護未満の方への福祉的なお仕事などは増えていくのかもしれません。
いつの時代にも、必要とされるサービスを提供出来るお店でありたいものです。
便利屋ファミリー江東木場店
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