ナショナルの斜型ドラム式洗濯機の洗濯槽の底にある網状のカバーが外れてしまったそうなのですが、再度取り付けるにあたってドラムの底にあるネジが抜けなくて困っているので取り外してほしいというご依頼でした。
実はこのご依頼、何回かいただいております。
先に申し上げておきますと、この事例は抜けないことが殆どです。原因は長年かけてネジと本体の間に洗剤が入り込み、強固に固着していることが原因のようです。無理に抜こうとしてもネジ本体が折れてしまい、ネジ頭だけが取れて軸の部分はネジ穴の中に残ってしまいます。こうなってしまってはどうにもなりません。
メーカーに依頼してもドラム部分を全て交換になり5万円ほどの修理代を請求されるみたいです。それなら新しいものを購入したほうがよいのでは?とも思ってしまいます。
結局のところ、ドラム式洗濯機が高い理由はこういったアフターフォローの料金も含まれているんですよね。例えば構造のシンプルな縦型ドラムの洗濯機の場合は長年産・販売していてだいたいどういった故障が起こるかが予想できます。アフターサービスにかかるコストも含めての価格設定が想定しやすいので安価で販売が可能となるわけですね。
ところが歴史が浅い家電なんかは長年使用すると販売前のテストでは想定もしなかったようなことが起こる可能性が(比較的)高いです。最悪の場合はリコールですがメーカーの保証期間内に同じような箇所が一斉に故障や不具合を起こすとアフターフォローに追われます。そんなことも織り込んで損をしない価格設定をしているのではないかと思います。
話を元に戻しますが、結局のところ今回も抜けなかったので洗濯槽のカバーを別の方法で固定しました。既存のネジとネジ穴は使用できないので、別の場所にネジを新たに取り付けて固定します。
事前に、この方法を採用したことにより起こった不具合は免責とさせていただきます、ということをお客様にはお伝えしての作業です(無責任なようですが)。
とりあえずはエラーメッセージも出ることなく普通に使用できるようになりました。ベストな解決にはなりませんが、そういった場合でも出来るだけベターな解決方法を考えて作業いたします。
便利屋ファミリー江東木場店
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