ほぼガラス製のキャビネットを吊り降ろして搬出

　お引越しの際に入れたは良いけど出せなくなってしまった家具や家電があるので何とかしてほしい！というご相談を結構いただきます。

　多くの場合入れた後にリフォームしてしまい出せなくなったかベランダから入れたけど入れた場所の前に家が建ってしまったという理由で出せなくなってしまうことが多いみたいです。

　上記理由は物理的に搬出が不可能な場合の理由ですが、実は物理的に搬出可能でも業者さんにお断りされるケースも多々ございます。

　「入れた時はここから業者さんが入れてくれたんです！」という場合でもお断りされてしまうケースですね。

　この場合搬入時に業者さんが危ない橋を渡ったということが殆どです。

　業者さんというものは、お見積もりの段階では結構冷静に物事を見ることが出来るのですが、いざ現場に入ってお客様の困った場面に遭遇すると何とかしたいと思うものなのです。

　現場作業中はアドレナリンが放出されているということもあり、成功率5割くらいでも「いける！」と判断して決行してしまったりするんですよね。ちなみに成功率5割というと個人的には仕事としてはアウトだと思いますが、可能性としては2回に1回は成功するわけですから、結構な確率で搬入が出来るということになります。

　五分五分で成功するロケーションであれば（失礼ながら）経験がない素人の方が判断すれば「結構いけるのでは？」と思ってしまうのではないでしょうか。

　業者さん的にも冷静な判断が出来る時に「危ない橋を渡ってね！でも失敗したら保証もヨロシクね！」なーんて言われたら…やっぱりお断りするのが普通なのかな、と思います（実際はそんな風には言われないけど）。

　話が広がってしまいましたが、今回はそんな感じで他の業者さんにお断りされてしまったのかな、というガラス製のキャビネットを搬出してほしいというご依頼をいただき葛飾区までお伺いしてきました。

　お引越し業者さんにお見積もりをしたところ、冷蔵庫とガラス製のキャビネットだけはどうしても搬出することは出来ません…とのことだったので、こういった作業を得意とする当店にお問い合わせを頂いたそうでした。

　搬入時は家の隣のスペースに家がなく、クレーン車をその場所に設置して冷蔵庫やキャビネットを入れたそうでしたが時が流れ、その場所には家が建ち、クレーン車が使用できなくなってしまったということです。

　冷蔵庫は屋内階段の手すりなどを脱着すれば何とか搬出出来そうでしたが、ガラス製のキャビネットはどうやっても無理そうだったので厳重に梱包をした上でベランダから垂直に降ろすような感じで吊り降ろすことにしました。