排水口から嫌な匂いがする（江東区）

　店舗さんのシンク（流し台）の排水口から下水の匂いがするというお問い合わせをいただきました。

　初歩的な解決方法としてとりあえず一度お水を流してみるという方法があります。知らない方は知らないのですがこれはいわゆる「封水切れ」という現象への対応です。下水道から上ってくる匂いを遮断するために、排水口は水を溜める場所があるのですが、その部分に水が溜まっていないと嫌な匂いが立ち上ってくるわけですね。

　しばらく使用しなかった水回り（退去後の住宅など）でよくある現象なので、こういったお問い合わせには、最初にお電話でこちらを確認させていただきます。

　今回はお問い合わせいただいた方が現場担当者ではなく事情が分からなかった事と、店舗の前で工事が始まってから匂いが出てきたということだったので、一度確認をしてください、とのことだったので、すぐに現場にお伺いさせていただきました。

　現場に到着すると、やはりほのかに匂いがします。早速排水口を確認すると…封水がありません。お水を少し流して、封水が溜まったのを確認、シンクの下の排水管の損傷、排水管と排水パイプとの接続部分に隙間がないか等をチェックします。

　時間をおいてもう一度、封水がしっかり溜まっているかを確認して、排水トラップをお掃除して完全に匂いがしなくなったことを確認します。現場担当者にお話を伺ったところ、やはり匂いの元のシンクは最近使用していなかったとのことでした。「思い出したら、または匂いがしてきたら、少しお水を流すようにしてくださいね」とお伝えして作業は終了となりました。

　排水口の嫌な匂いはお掃除していないことが原因ということよりも、ほとんどのケースが排水トラップが機能していないことが原因です。匂いが気になった場合は以下のことを確認してみてくださいね。