外れて元に戻せない網戸を調整・取り付け

　不動産管理会社様より頂いたご依頼で、江東区内のタワーマンションの一室にお伺いしてきました。なんでも網戸が外れてしまって元に戻せないので直してほしいということでした。

ご依頼内容メモ

網戸が外れてしまって元に戻せないので直してほしい
レールにはめて取り付けてもすぐに外れてしまう
レールの上をうまくスライドしてくれない

　なんでもハウスクリーニングも終了して、あとは1週間後にご購入いただいたお客様にお渡しするだけ…というタイミングでお客様よりご指摘を受けて判明したそうでした。

　前のオーナー様が退去されてハウスクリーニングの方が入った時には、外れた状態でベランダに置いてあったそうなので前のオーナー様も取り付けることが出来なかったのでしょうね。

　ベランダ…そう、ベランダです。高層のタワーマンションにはベランダがないことが多いのですが、今回の物件には珍しくベランダがありました。

　現場は40階近くでしたが、このくらいの高さになると常時強風が吹いている状態ですし、ベランダは非常に危険なんですよね。

　構造上、条件が揃うと室内を風が抜けてしまう作りでしたので網戸自体も少なからずダメージを受けていたのではないかと想像します。そもそも外れてしまったのは強風が原因ではないかと。

　強風問題をクリアする為に近年のタワーマンションは廊下のスペースは風が抜けないホテルの廊下のような構造が多いです。またベランダという物がなく、室外機置場があるだけ、というマンションも少なくありません（これはこれでエアコン設置などがも問題になることもありますが）。

　外れた状態の網戸をハウスクリーニングの方も取り付けてくれたらしいのですが、どうやら簡単に外れてしまったそうでした。そんな理由から当店にご相談くださったそうでした。

　現地にお伺いして状況・網戸の状態を確認すると網戸自体は一見キレイではあるものの、細部のパーツは劣化しているみたいでした。劣化しているパーツの代用品があれば交換すればよいのですが、今回は持ち合わせもないので劣化している部分を削ったり油をさしたりして可能な限りリカバリを施します。

　また風が強いことを想定して作られたのでしょう。一般的な網戸は外れ防止ロックが2か所なのですが、頑丈な作りのものが3か所ある構造でした。ロックする箇所が増えれば増えるほどレールに取り付けることが難しくなります。これが理由で前のオーナー様やハウスクリーニングの方も取り付けることが出来なかったのかもしれません。

　3カ所あるロック構造を1カ所外して2カ所にして何とか取り付けることが出来ました。風が強かったこともあり、やっぱりちょっと大変でしたね。

　急なご依頼でしたが無事に対応できて良かったです。不動産会社管理会社様も色々とトラブルがあり、大変なお仕事ですね。