
今回は、キッチンの吊戸棚の下に取り付けられている古い食器乾燥機を取り外して、そのまま回収してほしいというご依頼です。
食器乾燥機というと、キッチンの上に置いて使う据え置き型を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回のものは吊戸棚の下へ固定されているタイプ。しかも、なかなかの年代物です。使わなくなってからも長い間そのままになっていたそうで、今回取り外して処分することになりました。
置いてあるだけなら持っていけば終わりなのですが、問題はしっかり吊戸棚の下に取り付けられているということ。
「さて、どこで固定されているんでしょうかね」
古い住宅設備との戦いは、だいたいここから始まります(笑)。
サンウエーブのアイレベル食器乾燥機「ID-60」
まずは取り付けられている食器乾燥機を確認します。本体の銘板を確認したところ、メーカーは「サンウエーブ工業株式会社」。
製品名は「アイレベル食器乾燥機」、機種名は「ID-60」と記載されています。アイレベルというのはその名前のとおり、吊戸棚の下など、立った状態で使いやすい目線の高さ付近に設置するタイプの食器乾燥機ですね。
銘板には
・メーカー:サンウエーブ工業株式会社
・製品名:アイレベル食器乾燥機
・機種名:ID-60
・定格電圧:AC100V
・定格消費電力:310/320W
・定格周波数:50/60Hz
と記載されています。

サンウエーブと聞くと懐かしく感じる方もいるかもしれません。サンウエーブ工業は、現在のLIXILにつながる住宅設備メーカーのひとつです。2011年にトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して株式会社LIXILが誕生しています。
この食器乾燥機の正確な製造年については、残念ながら銘板を見ても記載がありません。ただ、製品そのもののデザインや「深谷」「キシロ」と押された検査印などを見ると、なかなか時代を感じさせる一品。
少なくとも「最近買ったんですけどね」という雰囲気ではありません(笑)。
吊戸棚に固定された食器乾燥機を取り外します
さて、製品について分かったところで取り外していきます。
こういった壁付け型、吊戸棚取付型の古い食器乾燥機を取り外すときに重要なのが「どこで固定されているのか」を正確に把握することです。
見えているネジを外せばスポッと取れるのであれば簡単なのですが、住宅設備というのはそんなに素直なものばかりではありません。
カバーの内側にネジが隠れていたり、金具を介して固定されていたり、本体側から吊戸棚へ固定されていたり。特に古い製品の場合、現在の製品とは構造や取り付け方法が違うこともあります。結構な割合で「なぜここに!?」という場所にネジが隠されている可能性が高いですね。
だからといって「まあ、この辺のネジを全部外せば取れるでしょう!」と片っ端からネジを外すのも考えものです。ましてやパワープレイで引っ張るのはよろしくありません。本体は処分するので多少傷が付いても問題ありませんが、吊戸棚まで壊してしまっては元も子もありませんね。
固定しているネジを探しながら少しずつ分解
まずは本体の構造を確認しながら、取り外しに関係していると思われる部分を探していきます。
ネジを一本外したら少し動かしてみる。まだ動かなければ、どこにテンションが掛かっているのかを確認する。そして次の固定箇所を探す。
こういう作業は「取り付けたときは、どういう順番だったんだろう?」と逆に考えていくと分かりやすかったりします。新品なら施工説明書を見れば一発なのでしょうが、今回のような古い食器乾燥機では、基本的には資料はありません。ネット上にすら情報がないことが殆どです。
焦らず固定箇所を確認しながらベストと思われる順番に外していきます。そして、すべての固定箇所が外れたことを確認して本体を取り外します。
そんなわけで無事に吊戸棚から外すことができました。
取り外した古い食器乾燥機をそのまま回収
こちらが取り外した食器乾燥機です。

うーん、改めて見るとなかなかの貫禄ですねー。
内部のラックやヒーター部分なども見えていますが、長年使われてきたことがよく分かります。操作部分を見ると「15」「30」「45」「60」「90」と時間ごとにボタンが並んでいます。
最近の家電のように液晶画面を見ながらメニューを選んで……という感じではありません。
「何分乾かしますか?」
「60分!」
「はい!」
という実に分かりやすい感じ(笑)。僕はこういう機械、結構好きなんですよね。最近の電子レンジとか色々覚えないと使いこなせない…のはアタシだけじゃないはず。
もちろん今回は取り外すだけではなく、不要になった食器乾燥機もそのまま当店で回収させていただきました。
古い食器乾燥機の取り外し・処分もご相談ください
「吊戸棚の下に古い食器乾燥機が付いたままになっている」
「何年も使っていないので取り外して処分したい」
「自分で外そうとしたけれど固定しているネジが分からない」
「古い製品なので取り外し方が分からない」
「取り外したあと、そのまま回収してほしい」
このような場合も、状況によっては対応できることがあります。今回のような吊戸棚取付型・壁付け型の食器乾燥機は、本体を外から見ただけでは固定方法が分からないことがあります。
無理に本体を引っ張ったり、固定されたまま力を掛けたりすると、食器乾燥機だけではなく吊戸棚や壁まで傷めてしまう可能性があります。また、製品によっては電気配線などの状況によって当店では対応できない場合もあります。
お問い合わせの際には、
「食器乾燥機全体が分かる写真」
「吊戸棚や壁との取り付け部分」
「電源や配線部分」
「メーカー名・型番が書かれている銘板」
などの写真を送っていただけると、事前に判断しやすくなります。
今回も無事に古い食器乾燥機を取り外して、そのまま回収。それにしても今回のような古い住宅設備を取り外していると、たまにメロウな気持ちになります。何十年なのか正確には分かりませんが、この食器乾燥機も毎日のように濡れたお皿を乾かし続けてきたのでしょう。
人間だったら「もう十分働いたんじゃないですかね」と言ってあげたいところです。
長年吊戸棚の下で働き続けて、最後は便利屋のオッサンにネジを探されながら取り外される。食器乾燥機側からすると、なかなか予想できない最終回だったことでしょう(笑)。
ともあれ長い間、お疲れさまでした。
便利屋ファミリー江東木場店
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