テレビ撮影用に大金庫を切断

　今回はとあるテレビ会社からのご依頼で撮影用に大きな金庫の裏側を切断して穴をあけてくるという作業をしてきました。

　エンターテイメントには意外性が求められます。どうやら今回は金庫を開けて空の状態を確認した後、裏側から人が入って出てくるという、マジックのような演出をする為に金庫の裏側に穴を開けて加工する必要があったみたいでした。

　テレビ業界であれば本職の美術担当さんもたくさんいらっしゃると思いますが、ここまでの作業は行うことはしないみたいでした。加工は外注に任せて、穴を開けたものに「穴が開いていないように見える」施しをするのが美術担当さんのお仕事なんですかね。

　さて、人が入れるくらいの大金庫なので相当な大きさです。想定重量300キロくらいはあるのでしょうか。人力では運ぶことも出来ませんのでハンドパレットを使って作業場まで運び入れます。

　溶断工具があれば今回の作業は一番早かったと思いますが、当方は持ち合わせがないので切断工具で時間をかけて作業しました。

　結局5時間程かかりましたが、ご希望通りに人が通り抜けることが出来るだけの大きな穴を開けました。子供の頃に泥棒が壁の裏から壁と金庫に穴を開けて金庫の中の物を盗み出す話がありましたが、騒音問題・臭いの問題・時間の問題で絶対に無理かと思います。

　一般の方からは絶対にいただかないお仕事でしたねー。普段は入ることのないテレビ局の中でのお仕事でした。

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