神奈川県鎌倉市までアメリカ製の巨大な冷蔵庫を回収しにお伺いしてまいりました。

 なんでも水道直結式の物で取り外し方が難しく、搬出も難しい箇所があり、更には巨大すぎて色々な業者さんにお断りされてしまったとのことでした。

ご依頼内容メモ

  • アメリカ製の大型冷蔵庫を搬出してほしい
  • 水道直結自動製氷機能付きで、配管を取り外す必要がある
  • 玄関入口はそのままの大きさでは通過させることが出来ない
  • 建物入口付近にも1m程持ち上げて通過させなくてはならない障害物がある

 巨大と言っても家庭用サイズなので人力で移動できるレベルではあるものの、記載重量は140キロ(!)ありましたので家庭用としてはスーパーヘビー級のランカーと言えるでしょう。

 最近は日本製の物でも、このサイズに迫るものが出てきておりますが、このクラスの物を設置する場合はマンションではまず不可能、戸建てでも設計の段階で対策をしておかないと後に問題が出てしまうことが多いです(今回もそうですが)。

 まず設置する為の導線を考えて設計すること、設置場所を高重量に耐えられるように設計することが大きなポイントでしょうか。

 20年くらい経過して故障して当店が回収する、というパターンが多いのですが床がへこんでしまっているケースが多々ございます。

 冷蔵庫本体の重量に加えて、冷蔵庫の中に物を入れますと軽く200キロくらいは超えているのかもしれません。

 ピアノなんかも同じ問題があるので設計時に床を補強することが多いのですが、冷蔵庫の設置場所は補強されていない場合が多いです。高重量の冷蔵庫を置くのであれば注文住宅に限られると思いますが、床を補強することもご相談された方が良いかもしれません。

 まずは設置場所から冷蔵庫を引き出します。背面に水道管と直結して水を給水している配管が接続されているので、それを取り外します。

 分岐水栓を取り外そうと試みたところ、周囲にうっすらと水溜りを発見。どうやら分岐水栓金具の結合部分が錆びており、そこから本当に微々たる量の漏水があるみたいでした。

 作業を中断してお客様に説明し取り外した後で応急処置を施します。一応は漏水が止まったように見受けられましたが、あくまでも応急処置なので出来れば早めにしっかりとパーツを交換して対策をした方が良いことを勧めて作業を再開いたしました。

 海外製の冷蔵庫なので変圧器が設置されており、それらも取り外します。その後、取り外せるパーツを全て取り外して可能な限り軽量化を図ります。特に内部の棚は海外製品はガラスのパネルであることが多く、重いので取り外すとかなり軽くなります。

 海外製の冷蔵庫は持ち手がついていないことが多いので、ロープで持ち手を作ります。これでようやく搬出する体制が整います。

 その後、入念に搬出経路を確認し、養生を施して、いざ!搬出です。

 さすがにこのクラスになると軽量化しているとはいえ、二人がかりでも一人当たり60キロくらいは支えている計算になりますでしょうか。この季節の暑さもあり厳しい作業になりましたが、何とか無事に搬出することが出来ました。

 作業が終了後、お客様から「丁寧な作業だったからずっと安心して見ていられた」と嬉しいお言葉をいただきました。こういう作業はお客様に不安を与えないって本当に大事だと考えておりますので、とても嬉しかったですね。

 今後も現状に満足せずお客様にもっともっと「安心感」持っていただけるようなサービスを心がけたいと思います。

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