ある日の夕方。一日の作業を終えて倉庫で整理をしていた時に一本のお電話をいただきました。

 お伺いしてみるとご近所の方で、ご自身で取り付けたカーテンレールが突然落ちてきて困っているとのことでした。

 お電話で状況を確認させていただき、現場に向かうことにしました。

和室にカーテンがほしい

 お伺いしたお部屋は南向きの3LDKでリビングと和室が二つ並んで南向きに面しているタイプのお部屋でした。和室からも掃き出し窓でベランダに出ることが出来ます。

 職業上、色々なお部屋にお伺いしているのですが、このタイプのお部屋は和室の掃き出し窓に遮光性能のあるツール(いわゆる遮光カーテンなど)がない場合が多いです。

 ですので寝室として使用する場合には、光が気になる方はちょっと厳しいかな、と思います。

 お客様もやはり光が気になったらしく、カーテンレールをご自身で購入されて取り付けてみたようですが、上手く取り付けることが出来ずに落ちてきてしまったようでした。

 通常ですとカーテンレールは窓枠に取り付けるように作られております。窓枠は大抵は木製ですので、がっちりしっかり取り付けることが出来るわけです。

 ただし今回はお客様のご希望で、木製の窓枠に穴を残したくないということでした。理由としては賃貸物件ですので、壁の穴は壁紙を張り替えて隠せても、窓枠にキズや穴を残す場合は、退去時に高額な原状回復費用が掛かってしまうのではないか?という不安があるからだそうです。

 正直に申し上げますと、そこら辺の原状回復費用の請求は管理会社様の管轄なので、詳しくは分からないのですが、施工する場合はご希望に添って壁に取り付けるような施工をしますという事で作業をさせていただくことにしました。

 ただし原状回復費用などが気になる場合には、事前に管理会社様に確認しておいた方がよいですね。今回の場合は、もうお客様ご自身で壁に穴をあけてしまったので、壁に穴をあける施工に関してはもうそこら辺はいいので、取り付けてくださいという事でしたが。

カーテンレールの取り付け作業

 さて、取り付け作業に入ります。お客様が取り付けて、カーテンレールが落ちてきてしまった原因。それはいわゆる壁が石膏ボードと呼ばれるものでしたが、それにネジで固定しただけだったことによるものでした。

 石膏ボードというものは耐火性に優れ価格も安定している為、現在の家屋の壁は、ほとんどが石膏ボードによって作られているといっても過言ではありません。

 ただし石膏ボードは、その名の通り石膏で出来ているので、過度な力がかかると簡単にボロボロと崩れます。

 そんな理由からネジをねじ込んでも、ちょっとのことで落ちてきてしまうんです。画鋲で紙をとめるくらいなら問題ないのですが。

下地を探し、下地の種類を把握

 こういう場合には「下地」と呼ばれる石膏ボードと壁の間の建築素材に直接ネジを取り付けないと重量のあるものは、石膏ボードには取り付けることが出来ません。

 下地を探すには「下地センサー」や「下地探し」と呼ばれるものがホームセンターで入手可能なので、用意するといいでしょう。

 また下地を見つけても下地の素材の種類を把握しないとネジがねじ込めないこともあります。

 木造建築の場合は下地が木製なので、知識がない方でも問題なく取り付けられると思いますが、マンションに多い軽量鉄骨(軽鉄スタッド)の場合はネジをそのままねじ込んでも入りません。

 この場合は鉄鋼ドリルやステンレスドリルでスタッドに穴をあけた上でネジを取り付けます。

取り付け完了

 下地探しと下地素材を把握したうえでネジを取り付けることが出来たら、あとは説明書通りにカーテンレールを取り付けるだけです。

 少し難易度が高いのは上記の作業ですかね。やってみても分からない、ちょっと難しそうだな、そんな時は当店にお問い合わせいただければと思います。

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